おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。
このブログを書くのも自分一人ですし、院長も当然僕一人なので、いつまでこの書き出しを続けるか悩む日々です。
ブログを楽しみにしてくれているという人々のため、今日も診療前に頭を捻りながらキーを叩きます。
自分はもともと気が弱く、些細な事でもクヨクヨ悩む性質でした。
小1の頃、授業で数を勉強する用のタイルに名前を書いていない事に気が付きました。
タイルは授業毎に回収されるため、こっそり一つ一つ記名する術もありません。
「いつか無記名が発覚したら怒られる・・」また懊悩の日々が始まりました。
30年以上前、当時の学校は昭和の空気をまだ多分に残していたためか、先生はとても厳しかったのです。
結局その事で怒られる日が来る事はなかったのですが、今となっては何故あんな事で眠れぬ日々(10時間は寝ていましたが)を過ごしたのか、理解に苦しみます。
あの時、大人の誰かに事を告げたら解決する事だったのでしょうが、そのような発想が頭に浮かびませんでした。
当院に来られる患者様も、これまで誰にも相談できない悩みを抱えてこられる方がとても多い印象です。
胸の中でモヤモヤしたまま抱えているものでも、「言葉にして」「口に出して」みたら、気持ちが整理されて少し心が軽くなると思います。
真面目な方ほど「他人に自分の弱みを見せるのはみっともない」と思いがちです。
でも、誰にも一生悩みを相談せずにすべて自力で解決するほど人は強くないのも事実です。
まだまだ精神科や心療内科にかかるのは心理的にハードルが高いのは事実ですが、まずは日常生活の愚痴でもなんでもお話しに来て頂ければ幸いです。
かくいう自分が現在悩んでいる事は、「自転車の後輪にいつ空気を入れるべきか・・」というものです。