おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。
自分は、しょっちゅう忘れ物をして周囲に迷惑をかけています。
メモを書いたら散逸し、手帳に書いたらそれを持ってくるのを忘れたりで、なかなか改善しません。
最近は、事前に入力していた内容を指定の時間にメッセージとして送ってくれるLINEアカウントも存在し、大変お世話になっております。
クリニックにも、もの忘れを主訴に多くの方が来られます。
事の性質上、ほとんどの場合はご家族様に促されて来られるので、ご本人は困惑されるか怒っておられる事が多い印象です。
どこかが痛い訳でもなく、気分が落ち込む訳でもないので、ある意味当然の事なのでしょう。
そのような方に安心して診察や検査を受けて頂くには、どのようにすればいいのでしょうか?
自分は「お元気そうでなによりです」と伝え(本当に元気な方が多いのです)、「今のしっかりした状態を長く保つために」「何か早めにしておいた方が良いかもしれませんので」とご協力をお願いしています。
細かい言い回しはケースバイケースで、敢えて「ボケる前にやっちゃいましょうか♪」などと「上品でない言葉」を使う事もあります。
皆さま長年頑張って家庭や社会を支えてこられた自負があり、初対面の若造に「そう言っても物忘れがあるでしょう」とか「認知症の疑いがあるので」などと言われたら不快に違いありません。
時にハッキリと事実をお伝えしないといけない事はありますが、「初診=初対面」における人間同士のコミュニケーションは色々な工夫があってもいいと思います。
初対面でいうと、今でも思い出すと顔が熱くなるような思い出があります。
大学1年生の時、東京での初めての一人暮らしに舞い上がり、某大手チェーンのカフェでアルバイトに応募しました。
面接会場に入り、そこに座っていた人に「初めまして、大浦です!今日はよろしくお願いします!」と言ったら、「いや・・ここ待合室ですよ。私も応募者です・・。」と言われて赤恥をかいたのでした。結果は不採用でした。