おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。

ついに愛すべき阪神タイガースが38年ぶりに日本一になりしました。特に関係はありませんが、当院も2周年を迎える事が出来ました。

振り返ってみて、2年という月日はあっという間でしたが、前回タイガースが優勝した18年前の記憶も鮮明に脳裏に焼き付いています。

・・・・・・2年前にもチャンピオンフラッグを手にしながら、あとわずかのところで日本一を逃した愛しきタイガース。90年代、ファンの淡い期待を悉く裏切ったダメ虎。しかし、今年の日本シリーズの相手はロッテだ。ロッテやで。さすがに勝てるやろ。・・・・

 

ある意味伝説となった日本シリーズは0勝4敗、総得点では33-4(ネットでも有名な数字ですね)という歴史的大惨敗で幕を閉じました。

アパートにて一人98年製テレビデオ(!)で終戦を見届けた私の心を占めたのは、それまで古典の授業でしか聞いたことのない「おどろきあきれた」という感情でした。傷心のままチャンネルをニュース番組に替えると、両チームのファンが集ったスポーツバーの様子が映されていました。そこでは、日本一を喜ぶロッテファン達を、阪神ファンの女性が怒りと悲しみが入り混じった表情で黙って見つめていました。

「人は生きてるだけで誰かを傷つけるのだなあ」と当時思った一人の医大生が、「傷ついた虎ファンの心を癒せるような精神科医になろう」と志したというのは、嘘のようで嘘の話です。