おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。

ここ数日、開院前という事もあり、真面目に硬い(?)ブログばかり書いています。

元々高校時代は文芸部でしたが、部長時代も部誌に載せる原稿を書かず雑談ばかりしてました。

「趣味は」と問われれば「読書」と言いつつ、本も大して読まない学生だったので、未だに語彙は貧困なままです。

緊張すれば声が震え、声どころか手指も震え、メスも鉗子も震える有様では、小学校時代に憧れたブラックジャックにはなれませんでした。

そんなこんなで今に至る訳ですが、この年になっても憧れを抱く職業があります。

それは自転車屋さんです。

絶望的に不器用な自分がタイヤのパンクやチェーン外れという惨事に見舞われた時、必ずお世話になる方々です。

手際よくパンク箇所を同定し(タライの水でプクプクするやつ)、穴を塞ぎ、チューブを戻し、見事に自転車を蘇らせる様・・・。

油が黒く染みた手や作業着は美しく、自分の手では何も産み出せないと卑屈になりがちな中年に、少年のような憧憬の念を抱かせるのです。

かくして、今日も私は朝日を浴びつつ、無事修理された自転車を漕いで、クリニックに向かうのでした。