おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。

早いものでクリニック開院から1か月が経ちました。

当院を受診される患者様も徐々に増え、改めて多くの方々の生活を支える責任の重さを感じています。

「初心忘るべからず」というのはどんな環境でも大切な事ですが、多忙になるとつい色々な事が疎かになるものです。

普段あまりこだわりの無い自分ですが、診療場面で一つだけ続けている事があります。

それは、自分で待合におられる患者様にお声掛けして、立って診察室にお迎えする事です。そして、帰られる時は立ってご挨拶します。

自分だけ座った状態でご挨拶する事に、なんとなく「居心地の悪さ」を感じるのもありますが、何よりも全ての患者様に最低限の敬意を払う事が重要と感じるからです。

心療内科を受診される患者様の中には、周囲から疎外されたり酷使されたりして、自尊心を失いかけている方も多くおられます。

傷つき自信を失った方が来られる場所だからこそ、「大切なお一人」としてお付き合いする姿勢を最初に示しておきたいと思っています。

余談ですが、大学時代(中退した方)のサークルは礼儀が厳しく、先輩が部室を去られる際も「失礼します!」と言わなければいけませんでした。

「これが社会の流儀か!」と感銘を受け、某ファーストフード店で人生初めてのアルバイト面接を受けた際に早速実践しました。

面接を終え、社員の方が退室されるタイミングで「失礼します!」と元気よく言ったところ、「俺が『失礼』するのか?」と苦笑されたのです。

「確かに・・・」と愛想笑いしておきました。