おおうらメンタルクリニック院長の大浦です。
なんと5か月ぶりの投稿で、もはや更新は絶望視されていたかと思われます。そんな中でも執拗に、いや粘り強く投稿を熱望されていた方々の期待に応えたいと思います。またかと思われるでしょうが、阪神タイガースのお話です。すでにファン歴31年目になり、主に「諦観」や「忍耐」などの観念を、このチームは教えてくれました。満塁では三振・ゲッツー、エースは合コンでコロナに感染し、日本シリーズでは全敗、ドラフトではくじも外す、、。
若かりし日は、テレビの中で三振する新庄(現BIGBOSS)に悪態をついたり、逆転タイムリーを打った松井(巨人)が映るブラウン管を殴ったりしていましたが、ただ手を痛めるだけで何も良い事はありません。加齢と共に怒る体力も減退し、毎試合終了までサンテレビにかじりつく事も無くなり、ネットで試合結果を見るだけになってしまいました。精神衛生上は、明らかに今の応援スタイルの方が健康的です。しかし、ふとした時に、携帯ラジオをベランダまで持ち出して負け試合のゲームセットまで聞いていた日々が懐かしく思えるのです。
いつだったか某政治家の先生が「よく勝つから野球は巨人ファン」と言っていて「なるほど賢いな」と関心しましたが、共感は出来ませんでした。非効率で「きっと上手くいかないだろうな」と思える事でも、「そもそも人生でうまくいく事は1割くらい」と思って臨めば、そこまで失望する事はありません。むしろ、数少ない白星に喜びを感じることができるのではないでしょうか。
・・・とはいえ、今シーズンはじめの1勝15敗1分け、「1割くらい」どころか「5分」(!)の勝率では、仏の境地の私でも3回くらいはスマホの画面をむなしく叩くのでした。